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このコラムは、仕事をするということ④ 失敗を恐れない、仕事に取り組む姿勢の続きです。
失敗の原因となる6つの要素とは
今回も、失敗についてです。
前回までで、仕事がうまくいかなこと、失敗することについてお話してきました。
何故こんなことを書き続けているかというと、以前にも書きましたが、現実の仕事の中では、うまくいかないことや失敗することがたくさんあるからです。
うまくいかなかったり失敗するときには、一般的に次に述べるような原因があります。
- そもそも、何をしようとしていたのか、狙いが曖昧だった。
- 狙っていた結果を出すための方法が間違っていた。
- そのために必要な計画の実行が、参加者に徹底されていなかった。
- 参加者間で、役割が明確にされていなかった。
- 途中経過が、見えるようになっていなかった。
- うまくいかなかったり、失敗しそうになった時、適切な逃げ道がなかった。(=リスク対策が無かった。あるいは、適切でなかった。)
などです。
どれを見ても、「そんなこと当たり前だろ。普通は、当たり前にやることだな。」と思われるかもしれませんが、意外にも、それぞれが的確にできていることの方が少ないと私は感じています。
もちろんこの他にも、思わぬ事故・事件が発生したとか、メンバーが辞めてしまったといった原因があります。
そのような思わぬ出来事も、ある程度は予測できますし、大きな仕事になればなるほど、このような出来事の発生も想定し、その時どうするかという予備の計画を作っておくことが必要です。
無意識に実行しているリスク対策
実はこのようなリスク対策は、私たちは日常生活の中で当たり前に行っています。
朝家を出るときに晴れていても、雲行きが怪しければ、傘を持って出かけます。
つまり、私たちは日ごろから、これから起こるかもしれない不具合への準備をしています。
仕事でも同じことです。起こるかもしれない不具合への準備は、当たり前に行うべきです。
床が濡れていて、滑って転ぶかもしれないのであれば、床を拭いておく。
部品に、埃がかかりそうならば、埃避けのカバーを準備する。
似ている部品があって、間違えて取り付けてしまう可能性があれば、部品箱に大きな目印をつけるとか、部品の箱を離して置いておく。
などなど、小さなことでも、いろいろな工夫、準備が必要です。
もちろんその中には、自分の技能をより良いものにするための練習、訓練も含まれます。
就労移行支援事業所では、その失敗を経験する良い機会にもなると思います。
ぜひみなさんも、今の自分の仕事で、あるいはこれから就くであろう仕事について、見回してみてください。
うまくいくように、失敗しないように、準備や工夫すべきことが見つかるのではないでしょうか?
みなさんが見つけ、工夫した一つ一つが、みなさんの仕事の質を高め、更に皆さんの会社の質を高めることになるはずです。
そして、お客様が喜んでくれるはずです。